2011年08月11日 (木) | Edit |
前回は
「設定温度を上げると消費電力は下がる」
ことまでは説明しました。

しかし前の記事の最後に説明したのですが、
「湿度設定を行なった場合は設定温度が高いほど消費電力は下がるとは限らない」
のです。

それが以下の結果です。
【測定条件】
測定日:2011/8/8と2011/8/11
エアコン:MSZ-ZW229(標準消費電力 暖房:445W 冷房:400W)
測定方法:設定温度を28℃、27℃、26℃で室内温度が安定してから、30分~60分程度運転させて、そのときの消費電力の平均値を計算
DSC_0027.jpg←この写真の通り湿度設定を60度にしています。

【測定結果(8/8)】
エアコン
設定温度
エアコン
設定湿度
実際の
温度
実際の
湿度
消費電力消費電力比
25℃80%
28℃60%22℃70%228W100%
27℃60%21℃70%215W94%
26℃60%20℃70%212W93%

【測定結果(8/11)】
エアコン
設定温度
エアコン
設定湿度
実際の
温度
実際の
湿度
消費電力消費電力比
25℃75%
28℃60%22℃65~70%255W100%
27℃60%21℃60~65%234W92%
26℃60%20℃58~65%255W100%

※この結果はあくまで僕が測った結果であって、全ての人で同じ結果になるわけではなく、部屋の条件、外気温で大きく変わります。

ご覧の通り、
「設定温度を下げても消費電力は下がらなかった」
のです。(むしろ28度のほうが消費電力が上がっているような気もします)

これについてメーカーに質問してみました。
その回答ですが、
「ワットモニターの性能が疑わしい」
「外気の温度や湿度の条件で結構変わるので一概になんとも言えない」
など否定的な回答が多かったのですが、回答の中で、
「再熱除湿を利用していると設定温度を上げても消費電力が下がらないことがある」
という回答があったのです。

再熱除湿とは除湿の機能の1つですが、今までのドライ除湿と違いは
部屋の空気を一旦冷やして除湿し、温度が下がった空気を
そのまま送り出すのが「ドライ除湿」
設定の温度に暖め直すして送り出すのが「再熱除湿」

なのです。

そのため、
ドライ運転は除湿と同時に室温も下がるのですが、
再熱除湿は室温を下げずに除湿でできます

しかし再熱除湿は、
「暖め直して部屋に送り出す分消費電力が高くなる」
のです。

つまり
「設定温度が高いほど、暖め直す消費電力が高い」
ために、設定温度を上げても消費電力がそれほど変わらなかったと思います。

なので、
「除湿機能を使う場合は設定温度を上げても消費電力が変わらないことがある」
のです。

しかしこれについては、メーカーの方もおっしゃっているように
「外気の温度・湿度で条件は大きく変わる」
ので、僕の節電の結論としては、
「再熱除湿機能をオフにして設定温度をできるだけ高くする」
ことが確実な省エネ方法だと思うのです。

皆さんはいかがお考えでしょうか?

※追記
メーカへの質問で
「設定温度と実際温度の違い」
について質問したのですが、回答は
「温度計は部屋の一部分の温度を示しているだけなので何個も温度計を置かないと正確な値は出ない」
「温度計よりもエアコンの設定温度のほうが精度が高い」

とおっしゃっていました。
本当ですかね??
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コメント
この記事へのコメント
 「除湿形式次第では設定温度の高い方がむしろ消費電力が多くなるのでは?」という疑問を私も持ち、ここに辿り着きました。大変興味深い記事をありがとうございます。
 実験条件に未知の部分もあるので断言は出来ませんが、実験結果を信頼すれば得られた結論は妥当だと思います。
 ワットモニターの精度については、それ自体を検証してみるのも面白いと思います。相応に手間と経費が掛かかってしまいますが、他の実験に多用する検出器の精度を明確にしておくのは有意義です。
 設定温度と実際温度のズレについてのメーカーのコメントですが、実際温度を測る為に用いた温度計とエアコンの温度検出器の精度は各々を検証して比較してみないと分かりませんが、温度計の位置によって検出できる温度が違うのは確かだと思います。極端な話、温度計を風が当たり続ける送風口の目の前に置くのと、外へつながる窓の近くに置くのとでは大概は変わってくる筈です。
 と言うのも、一応「室内温度が安定してから」という実験条件を踏まえているとは言え、エアコンから送られる冷風の温度や熱源となる外気温が時間によって変化する可能性は高く、またそれらの時間変化する要素によって室温が再び平衡状態になるのにも時間を要することになるからです。それらに留意すると一定時間中に一定間隔で各温度等の数値を随時記録して、時間変化の様子も見ていく…という風に煩瑣になっていきます。とは言え、消費電力は平均値を使っているということなので、それに近いことをなされているとは思いますが。
 これからの実験の方向性として。消費電力にもっと大きく明らかな違いが出るほどに設定温度差を広げて実験してみたり。エアコンの温度検出器の位置を調べ、その近くに温度計を配置して、ほぼ同じ空間の温度を測った際の検出器と温度計の整合性を確認したり。実効的な結果を求めて、部屋で人間が居座る場所に温度計を配置して実験してみる等すると面白いと思います。
2011/08/13(Sat) 21:40 | URL  | きぞぬら #jBX3fRww[ 編集]
はじめまして
きぞぬら様
貴重なご意見かつ、お気持ちのこもったコメントいただき大変ありがとうございます。
今回の調査の様々な調査ですが、メーカーの回答からも感じましたがこうしたことを専門にやられている方にとっては子供だましの部分が多いのかと思います。
ただ、数値が定量的であるかは別として、再熱除湿の方が冷房より電気を消費するということは、傾向としては間違っていないかと思います。これについてはまた冷房編3として記事にしましたのでご参照ください。
ご指摘いただいたワットモニターの精度や温度の均一化など私には検証が難しい部分でもあり、悩ましい部分なのですが、ワットモニターもちゃんとした会社が作ったものですし、傾向を把握するという意味ではそこはもう割り切るしかないのかな、と思ってます。
ただ温度計の配置場所を変えたり、設定温度差を広げたりについては私にもできることですし、面白い結果が出そうなので今度試してみたいと思います。(温度については体感温度的になんとなく設定温度より、温度計の方が正しい気がするんですが。。)
またご意見いただければ私としても励みになりますし、ありがたいです。
2011/08/14(Sun) 19:58 | URL  | Kurosuke #-[ 編集]
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