2017年01月16日 (月) | Edit |
前回の記事
「個人型確定拠出年金と個人年金どちらが税制面で得か(受取編1)」
では、確定拠出年金を一括で受け取る際は、ご自身がもらえる退職金の金額によっては課税が発生するということをご説明いたしました。

今回は確定拠出年金を一括ではなく
「分割で受け取る場合」
について、個人年金と税制面での比較を行ってみたいと思います。

計算の例は前回と同様に、
「月額12,000円を20年積み立て(288万)」
「運用益で最終的に300万になった(返戻率104%)」
「5年で分割して受け取る(1年60万)」

とした場合で比較をしてみます。

1)個人年金の場合
個人年金を分割で受け取った場合は雑所得の扱いになります。
またこれまでの投資分は経費として認められます。今回は5年で分割支給のため雑所得は
「(300万÷5年)-(288万÷5年)=2.4万円」
となります。なのでこの場合にかかる税金は
「所得税1,200円(税率5%)」
「住民税2,400円(税率10%)」

※ほとんどの方が所得税率5%に該当するかと思います。
となります。

しかし公的年金受給が400万以下かつ、雑所得が20万以下の方は確定申告が不要なので、この例の場合は確定申告がいらなくなり、確定申告を省略すれば
「実質非課税」
になります。

2)確定拠出年金の場合
確定拠出年金を分割で受け取った場合は公的年金等控除の対象となり、65歳未満の場合は70万、65歳以上の場合は120万円までは控除されるので非課税になります。しかしこの控除は
「国民年金や厚生年金の受取額と合算」
して計算されます。そして一般的なサラリーマンの平均年金受給額は
「年額約240万(月額約20万円)」
のため、
「厚生年金と国民年金分で控除を使い果たす」
ことになります。

なので確定拠出年金を分割で受け取る場合は
「大体の場合税金が課税される」
ことになります。

その課税額ですが、1年で60万円受け取る場合は
「所得税:4.6万(源泉徴収の場合、税率7.6575%)」
「住民税:6万(10%)」

かかります。
※65歳以上で公的年金等の収入の合計額が330万未満の場合

5年間この金額が課税されるので5年トータルでは
「約53万課税」
されることになってしまうのです。

さらに分割で受け取った場合は
「健康保険や介護保険などの掛け金も上がる」
可能性がかなり高いです。

以上のことから考えて、確定拠出年金は分割で受け取るのは一括で受け取る場合に比べてかなり分が悪いことがおわかりになるかと思います。

しかし確定拠出年金を最小限の税金で受け取ることができるのは
「分割と一括を併用して受け取る場合」
なのです。次回はどのような方法で受け取ればよいのかについてご説明したいと思います。
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コメント
この記事へのコメント
ありがとうございます
解りやすい説明ありがとうございます。
税金、年金、携帯キャンペーン、楽天キャンペーン、わざと分かりにくくしているのか?とさえ思えてしまいます。
iDeCoはぜんぜん浸透していませんね!
先日、会社に証明書類の記入をお願いしましたが会社の総務もこの制度を知りませんでした。
一応記入して貰ったのですが大丈夫だろうか?
2017/01/18(Wed) 08:36 | URL  | carp #LxnJ5tQ.[ 編集]
carp 様へ
carp 様

いつもコメントいただき大変ありがとうございます。
carp 様はもう会社に申請したのですね。私はまだ行ってないのですが、私の職場もおそらく誰も申請してないと思うので、ちょっとめんどくさがられるかもしれないですね。

税金やキャンペーン本当にわかりにくいですよね。でももしこれが面倒でなかったり、複雑でなかったらみんなキャンペーンを申請することになるので、あまり恩恵にはあずかれなくなるのだと思います。そしてあえてわかりにくくして、限られた人だけがキャンペーンを活用するようにしているのだと思います。なのでおそらくですが、わざとわかりにくくしているのだと思います。

その辺の網をくぐり抜けてなるべく損をしないように生きるというのが、今の世の中では大事なんじゃないかなと思っております。

私もiDeCoを会社に申請したらまたご報告させていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
2017/01/19(Thu) 20:46 | URL  | Kurosuke #EBUSheBA[ 編集]
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