2017年01月13日 (金) | Edit |
前回
「個人型確定拠出年金と個人年金どちらが税制面で得か(掛金編)」
では資金を積み立てる段階では個人型確定拠出年金の方が税制面でのメリットがあることをお伝えいたしました。

今回はその積み立てた資金を受け取る際の税金についての比較を行いたいと思います。
確定拠出年金の受け取り方は2通りありまして、
「退職後に一括で受け取る方法」
「退職後に分割で受け取る方法」

があります。今回は一括で受け取った場合にかかる税金についてご説明いたします。

計算の例は
「月額12,000円を20年積み立て(288万)」
「運用益で最終的に300万になった(返戻率104%)」

とした場合で比較をしてみます。

1)個人年金の場合
個人年金は一括で受け取った場合は一時所得の扱いになります。
これまでの投資分は経費として認められるので、一時所得は
「300万-288万=12万円」
となります。一時所得は特別控除額が50万円ありますので、
「一時所得が50万以下であれば税金は発生しない」
のです。
※ただし別の一時所得があった場合は個人年金の一時所得と控除額が合算されるので注意が必要です。
個人年金だけで一時所得が50万になるにはよっぽど多くの掛金と高い返戻率でないとなかなか到達しないので、個人年金の場合は
「受け取り時には税金は実質発生しない」
と言えることができます。

2)確定拠出年金の場合
確定拠出年金を一括で受け取る場合は
「退職所得控除の対象」
となります。退職所得控除は勤続年数に応じて
「800万(20年)~2200万(40年)」
の控除が得られますが、この控除額は
「退職金と確定拠出年金の合算で計算」
されるので、退職金と確定拠出年金で別々の控除枠があるわけではないことが注意点です。

たとえば
「退職所得控除が2000万」
「退職金が1500万」

の場合は枠が500万残っているので確定拠出年金の300万も退職金控除枠に収まることになりますので税金がかかりません。

しかし
「退職所得控除が2000万」
「退職金も2000万」

だった場合は、退職金で控除枠を使い尽くしているので
「確定拠出年金は課税対象」
になります。この場合の税金は確定拠出年金300万の半分の150万が課税対象になるので
「所得税7.5万(税率5%)」
「住民税15万(税率10%)」

※ほとんどの方が所得税率5%に該当するかと思います
の合計22.5万が課税されることになるのです。

ですので確定拠出年金を一括で受け取る場合はご自身がもらえる退職金と退職所得控除額を見定めた上で検討をしないと後で思わぬ支出に遭遇してしまうので注意が必要です。

以上のことから年金を一括で受け取りの際は
「個人年金の方が税額が少ないことの方が多い」
といえます。

次回は
「確定拠出年金を分割で受け取る場合」
の課税についてご紹介したいと思います。
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